「英語はAIに任せればいい」は本当なのか?
キャリアで評価される“本当に必要な英語力”とは
◎英語を話せる必要はもうないのだろうか。

「DeepLがあれば十分」
「ChatGPTの通訳機能を使えば、誤訳もこわくない」
こんな声もすっかり一般的になってきましたが、本当にそれでいいのでしょうか?
ここでは、“キャリアで評価される英語力”の本質について考えてみたいと思います。
◎AIの登場で、英語力は"旧スキル"化しつつある?
実際、翻訳アプリや通訳機能の発達によって、日常会話や基本的なやりとりなら、英語を話せなくても困らなくなっています。
しかし、そこには置き換えられない現実もあります。
◎AIに置き換えられない英語力とは?
ポイントは、「本当に話さないといけない場面」が今もたくさんあるということです。
例:
・外資系経営陣との採用交渉
・パートナー企業との信頼構築
・社内の英文レポートやプレゼン
そして、そのときに必要なのは、
「文法が正しい英文」よりも、「相手と信頼関係を築き、合意を導く英語力」です。
◎現代に求められる英語の形
・「交流能力」としての英語
有効なコミュニケーションができるかは、グローバルビジネスで必須のスキルになっています。
・「自分の意図を説明し、合意を得る」ための言語としての英語
相手の文化背景を読み、単なる翻訳では伝わらない文脈をくみ取る力が求められます。
・「文脈力」としての英語
発言の意図や文脈を理解し、自然にやりとりできる力。AIにはまだ難しい、ニュアンスを読み取る力です。
◎わたしたちが実際に採用支援したIT系の50代の民間企業マネージャー。
・経営計画を「文脈」で説明できる英語力で高く評価されました。
・群を抜く英語力ではありませんが、対話形式で相手の意図を汲み取る力が非常に高い。
・AI翻訳も活用しつつ、最終的には「合意を導くコミュニケーター」として信頼されました。
・そして誠実に伝えようと努力する【お人柄】
「英語はAIに任せればいい」は、日常のやりとりにおいては正しくなってきました。
この力は、英語の筆記力や文脈理解、文化的な知識、問題解決力など、多様なスキルの組み合わせ、そしてそれを実際につかう”ヒト、そのお人柄、
キャラクターと共に”伝わるものです。そこまではAIでは置き換えられません。
これからの時代、改めてスキルとして言語力、それを使う自分というキャラクターの組み合わせこそ、これから必要なコミュニケーションスタイルでは?
そんな視点で次世代のコミュニケーションを考えてみてもよいのではないでしょうか。